目次
手根骨の名称一覧
舟状骨
・手根骨の中でも1・2位を競う大きさを誇る
・舟状骨結節という隆起部を持ち、短母指外転筋が停止する
- 停止:短母指外転筋
舟状骨は無腐性壊死(血流障害による壊死)や偽関節(骨折の治癒が不完全な場合によく起こる)の後発部位として知られる。
月状骨
・半月状で舟状骨と三角骨の間に位置する
・舟状骨とともに関節面を作り、橈骨手根関節を形成する
三角骨
・手根骨の中で最も内側に位置する。三角錐状の形をしている
豆状骨
・小さな豆状の骨
- 起始:小指外転筋
- 停止:尺側手根屈筋
大菱形骨
・手根骨の中で最も外側にあり、四角い形状をしている。大菱形骨結節という隆起部がある
・母指の中手骨と母指手根中手関節(CM関節)を形成する
- 起始:短母指外転筋・短母指屈筋深頭・母指対立筋
小菱形骨
・大菱形骨に似た形状の骨で、楔状の形をしている
有頭骨
・手根骨の中でも最も大きな骨とされている。丸い突出物がある
- 起始:短母指屈筋深頭・母指内転筋斜頭
有鉤骨
・掌側に有鉤骨鉤というフック状の突出部を持つ
- 起始:小指対立筋・短小指屈筋
- 停止:尺側手根屈筋
中手骨・指骨の名称一覧
中手骨
手根と指をつなぐ手の骨格を中手という。中手は5本の中手骨からなり、手の甲にあたる部位がこれに相当する
中手骨の近位端は『底』、骨幹部は『体』、遠位端は『頭』と呼ばれる
- 底:中手骨の近位端で手根骨と関節する
- 体:底と頭の間の部分
- 頭:指骨の基節骨と関節する(握り拳の角の部分がココに相当する)
- 起始
-
- 第1〜5中手骨:掌側骨間筋
- 第2〜3中手骨の底:母指内転筋斜頭
- 第3中手骨:母指内転筋横頭
- 停止
-
- 第1中手骨の底:長母指外転筋
- 第1中手骨の橈側:母指対立筋
- 第2中手骨の底:橈側手根屈筋、長橈側手根屈筋
- 第3中手骨の底:短橈側手根屈筋
- 第5中手骨の底:尺側手根屈筋・尺側手根伸筋
- 第5中手骨の尺側:小指対立筋
指骨
第1指を除き、4本の指には3つの指骨がある。
3つの指骨はそれぞれ基底骨・中節骨・末節骨と呼ばれる(近位順)
※第1指には中節骨が存在しない。
中手骨と同様に近位端は『底』、骨幹部は『体』、遠位端は『頭』と呼ばれる
- 停止
-
- 第1指の基底骨の底:長母指外転筋
- 第1指の基底骨の橈側:短母指屈筋
- 第1指の基底骨の尺側:母指内転筋
- 第1指の末節骨の底:長母指屈筋・長母指伸筋
- 第2・4・5指の基底骨の底:掌側骨間筋
- 第2〜4指の基底骨の底:背側骨間筋
- 第2〜5指の中節骨の底:浅指屈筋
- 第2〜5指の末節骨の底:深指屈筋
- 第5指の基節骨の尺側:小指外転筋・短小指屈筋